第1100冊目  図解 たった3分で人を引きつける「話し方」 (知的生きかた文庫) [文庫]箱田 忠昭 (著)

図解 たった3分で人を引きつける「話し方」 (知的生きかた文庫)

図解 たった3分で人を引きつける「話し方」 (知的生きかた文庫)

「六つの態度」を見直すだけで誰でも好印象に


ここで、相手に悪い印象を与える態度について考えてみたい。


たとえば、「自分の考えを押しつける」「相手をバカにしたり、無視したりする」「質問をはぐらかす」「相手をけなす」「自信のない態度やしぐさをする」「見苦しいクセを見せる」など、ざっとあげただけでもこんなに多い。逆に言えば、こうした態度をとらないようにすれば、悪い印象を与えることはないということだ。


とはいえ、自分で気づかないことも少なくない。知らないうちにそういう態度をとっていないか、身近な人に訊いてみるといい。客観的な視点から欠点を洗い出せば、改善点を把握しやすいメリットもある。


このなかで、比較的直すのがむずかしいのは「自信のない態度」である。


「ほんとうに自信がないのだから直しようがない」などと開き直る人もいるそうだが、安心してほしい。直し方は必ずある。


簡単な方法は、目に感情を込めるトレーニングをすることだ。つまり、目ぢからをつけること。目に力を込めるだけで、自信があるように見せることができる。


練習の方法は、ふたりで向かい合い、相手に「敵意に満ちた目」「怒った目」「無関心な目」をしてもらう。それに負けないで「まじめで誠実な目」「真剣で力強い目」「熱意と自信にあふれた目」をして、アイコンタクトをとるということを繰り返すのだ。


相手がいない場合は、ひとりで鏡を見て、「喜ぶ」「悲しむ」「怒る」「楽しむ」「驚く」といった表情をつくるトレーニングをする。表情に変化がついてきたら、今度は「誠実な目」や「自信にあふれた目」を練習しよう。