第1154冊目  教科書に載っていなかった[20代の哲学] [単行本(ソフトカバー)]千田琢哉 (著)


教科書に載っていなかった[20代の哲学]

教科書に載っていなかった[20代の哲学]


人は欠点で憶えられるものだと、覚悟しておく。


人間は放っておくと欠点ばかりに目がいくようにできています。その証拠に、幼稚園児でも他人の欠点を見つけて指摘することは得意です。真っ白なハンカチに付着した一点のシミがやたら目立つのと同じです。他人事ではありません。自分の他人から見たら欠点がとても目立ち、欠点で憶えられるものであると覚悟しておく必要があります。逆に、あなたが他人を見る際にはなるべく長所に目を向けましょう。年収とポジションが上がります。



伝えたことより、伝わったことに命をかける。


将来リーダーとして活躍していきたいと思っているのであれば、たった一つだけ心掛けておいたほうがいいことがあります。コミュニケーションでは、自分の口で発したことではなく、たとえ勘違いでも相手に伝わったことこそがすべてだということをして知っておくことです。「言った」「聞いていない」の論争では「言った」側に100%原因があります。その代わり「聞いていない」と嘘をついた人には二度と声がかからなくなります。


すべての締め切りは、24時間前に設定する。


30歳までにこれをやり遂げるだけで「できるヤツ」のブランドが構築できる方法があります。すべての締め切りを与えられた締め切りの24時間前に設定することです。コツは今まさにあなたがやっている目の前の仕事から24時間前行動を習慣化することです。すべての仕事が連動して24時間前行動になっていきます。やる仕事はまったくおアンクでもタイミングを24時間前にずらしていくだけで周囲の評価はまったく変わるのです。


脳はイメージどおりに夢をかなえてくれる。よいことも悪いことも。


我々の脳はすばらしいです。鮮明にイメージしたことは本当にその通りになるからです。将来こうなりたいというイメージの画像を自分で作って毎日興奮しながら眺めていると、それがそのまま現実になります。高級車が欲しい人は、高級車の写真の横に自分の写真を合成しておくのです。必ずその高級車が手に入ります。本音レベルで欲しているものがすべて現実になるようにできています。悪いイメージをしている人は気をつけてください。


30代で本を出している人は、20代の頃から書いている。


最近は30代で本を出す人が増えてきました。中には20代の頃から本を出している人もいますから、別に特別なことではありません。何かの分野で実績を残して注目されて売れると判断されたら、ひょっとしたらあなたにもどこかの出版社から声がかかるかもしれません。このとき最初の1冊で息切れしてしまう人と、最初の1冊目を皮切りにすぐに10冊20冊と連続で出版する人がいます。10年前から準備しているか否かの差です。


雑用のスピードとクオリティが、その人の生き様。


誰もが評価してくれないような、誰がやっても同じような雑用があります。仕事ではこの雑用こそが最大のチャンスなのです。誰がやっても変わらないと思い込まれている雑用のスピードとクオリティを圧倒的にレベルアップさせてみましょう。周囲が誰も本気でやっていないことだからこそ、すぐに突出して目立つことができます。雑用の達人はいつまでも雑用をさせてもらえません。まもなく重要なプロジェクトに抜擢されます。



口の堅さとその人のポジションは、比例する。


組織のポジションは何で決まるのでしょうか。仕事能力でしょうか。あるいは根回しでしょうか。もちろんそれらの能力もないよりはあったほうがいいでしょう。でも決定打ではありません。決定打は上司があなたのことを信頼できるか否かです。信頼できるか否かとは、秘密を守ることができる人間か否かです。99%秘密を守ればいいのではありません。100%死守しなくては意味がないのです。口の堅さは実力です。


自己紹介が巧い人は、将来必ず成功する。


大半の人たちの人生において、就職活動で内定をもらった瞬間が自己紹介のスキルのピークです。あとは下り坂でどんどん自己紹介をする機会がなくなって下手になっていきます。最終的には人を会社名と役職だけで判断するようになるのです。なぜこうなってしまうのかといえば、新しいことにチャレンジしていないからです。新しいことにチャレンジして常に進化しようとしている人は自己紹介が常にリニューアルされて進化していくのです。


特に意識していなかったのに、周囲から褒められたことが、あなたの長所。


今まで血のちじむような努力をしてきたことが自分の長所だと思い込んでいる人がいます。ところが実際に世の中に出たら上には上がいくらでもいるので、脆くもあなたの自信は崩壊してしまいます。本当はここからが人生のスタートです。今まで嫌々努力してきたことが実は長所ではなかったと気づかされるのは快感です。隠れてこっそりやっていたこと、特に意識していなかったけど褒めれたことがあるはずです。それが長所です。


夢を実現していく人の会話には、固有名詞と数値が含まれている。


夢を次々に実現させていく人とそうでない人の差は会話を聞けばすぐにわかります。夢を実現させていく人の会話はいつも具体的ですが、そうでない人はいつも抽象的です。具体的な会話とは何かといえば固有名詞と数値が入っているか否かです。ほんの些細な雑談にしても固有名詞と数値を入れるようにしましょう。そうすることによって、より鮮明に夢をイメージすることができ、ありとあらゆる言動が洗練されていくようになります。


圧倒的な量とスピードこそが、凡人が突出できる唯一の方法。


どう客観的に見ても自分の知力体力は凡人並みだな。と悟っている人がいたとします。20代でそこまで悟っているとしたら、その人はかなり成功する可能性が高いです。そんな人に仕事で必ず突出できるコツをお伝えします。圧倒的な量と圧倒的なスピードを意識することです。


量とスピードは分けて考える必要はありません。どちらか一方を鍛えようとするともう片方も必然的に追いついてきます。二つが重なった瞬間、あなたは大ブレイクします。


クオリティに自信がない人こそ、最初に挙手するべし。


プレゼンや会議で自分の力に自信がない20代は多いです。でも自分のクオリティに自信がない人こそ、最初に率先して挙手していきましょう。20代のうちに最初に挙手し続けていれば、必ずその人は将来のし上がっていきます。どんなときでも最初に挙手することによって、まず周囲の記憶に残ります。がんばっているように見えます。周囲が応援したくなります。そして、頭の回転が速くなります。手を挙げながら考える必要があるからです。