第3176冊目 一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える アンソニー ロビンズ (著), Anthony Robbins (原著), 本田 健 (翻訳)


一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫)

  • 「長所」に光を当てると「欠点」は目立たなくなる


自分自身とのコミュニケーションより、他人とコミュニケーションをとるほうが、リフレーミングしやすいと感じる人は多い。


たとえば、あなたが車の営業マンなら、自分が扱っている車の長所を強調し、欠点は目立たなくなるようなイメージを客に伝えるだろう。


ところが、自分とのコミュニケーションの場合は、そんな努力をしない人がほとんどだ。


本当は、顧客に商品を売り込む時と同じように、自分に対しても、明確な目的と方向性と説得力のあるコミュニケーション法を身につける方法がある。自分にプラスになるイメージをつくらなければならないのだ。


失恋を経験した後は、誰でも弱気になる。ふられて、傷つき、深い関係になるのはもうこりごりだと思う。つき合っていた頃の楽しかった思い出を消去し、つらい思い出ばかりを強調すると、恋愛へのイメージは最悪になる。


しかし、楽しかったことや、その恋愛から学んだこと、自分の成長などに注目してみれば、前向きな気持ちになり、次の恋愛ではすてきな関係を築く力を得られる。


ここで、しらばくあなた自身の課題となっている点について考えてみよう。何通りの観点から、その課題を意味づけできるだろうか。見方を変えることで、何か学ぶべきことがあったか。その結果、自由な気持ちになったか。


「そう簡単にはいかない。落ち込んでしまって、そんな気になれない」と言う人もいるだろう。


ある経験の意味づけを変えるには、気の滅入る経験を思い出した時に感じる臨場感を断ち切り、見方を変えることである。


それができれば、内面的イメージも身体の状態も変えられる。自分が能力を発揮できない状態にあるなら、今こそ内面を変える時だ。