第627冊目 すごい「実行力」 「結果」は3日で出る! 石田淳/著

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

目次


1章 この10ページの「すごい力」を試してください
2章 「自分を乗せるのがうまい人」ほど成功する!
3章 この「効果」だけは、一人の例外もありえない
4章 一〇〇%の実行力―確実に「夢をかなえる人」になる!
5章 続ける技術―「精神力」は一切必要ありません!
6章 「三日で結果が出る」を体感してみよう


「目標の10分の1から始める」とうまくいく!
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セルフマネジメントで脱力感を行う場合、指導者がいないのでプログラム作りから自分でやることになります。


脱感作のシナリオ作りはさほどむずかしいものではありません。むしろ他人が介在しないことで正直になることができ、より効果的なプログラムを組める可能性さえあります。


「1日100件の飛び込み営業」という指示を受けたら、たいていの新人が真っ青になると思います。飛び込み営業と聞いただけでも不安なのに、100件なんでできるわけがないと考えるのは当然の成り行きです。これを系統脱感作で解決するとしたらどんなプログラムを組むでしょうか。


私なら、件数を次第に増やすことを考えます。初日は思い切り少なくして10件。これでも新人にはきついかもしれませんが、とにかく目標件数を少なめに設定します。10件に慣れてきたら20件、30件と徐々に増やしていきます。この過程では強化を併用するといいでしょう。


1日の目標を達成したら自分に何かごほうびを出すのです。


「好きな場所で1時間休んでいい」「喫茶店で時間調整をしていい」など、何でも構いません。ごほうびで意図的に動機を作り、自分の行動意欲を高める。同時にハードルを低くして、少しずつ自信をつけていく。この2本立て作戦により、1日100件の目標へと近づけていきます。


会社的に見ると、このエクササイズは決してほめられたことではないでしょう。しかし、仕事から逃げ出すよりはずっと生産的です。


目標を下げることで一時的にパフォーマンスが悪化しても気に病む必要はありません。そこから尻上がりに上昇していきますから、ごほうびを楽しみながら伸ばしていけばいいのです。


飛び込み営業がどうしてもできない人は、ベテラン営業マンについていくところから始めるといいでしょう。


最初のうちは横で会話を聞いている。慣れてきたら会話に加わる。次は1人で会話し、ベテランにフォローしてもらう。


こうして段階的に不安を取り除いていきます。3〜5段階のステップを組み立てるとうまくいきやすいです。


系統的脱感作の骨子は「やさしいレベルから始め、段階を経て徐々に慣らしていく」ことです。この基本さえしっかり押さえておけば、プログラムを組み立てるのは簡単です。


ゆっくり慣らしていく方法ですから、複雑に考えないことです。軽い気持ちでトレーニングに取り組むのが1番です。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


今日の声に出したいコトバ


もっとゆっくり話せば、あなたの声はもっと力強く重みのあるものになる。聞き手はあなたの話を理解し、よく考えることができる。あなたは自身に満ちて見 え、言葉はさらに重みを持つ。影響力のある人はみな、ゆっくり話し、明瞭に発音し、自信を持って意見を述べる。大きな声で自信に満ちた話し方は、力強く、 聞き手の心を揺さぶる。――ブライアン・トレーシー


感想


本を読んで1番問題になるのは、行動して習慣化することですよね。その習慣化のノウハウが惜しげもなく披露されています。なかなか続かない人にぜひ一読してほしい1冊です。

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

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