第372冊目 結果を出して定時に帰る時間術 小室淑恵/著

結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1)

結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1)


Download

  • プレゼンスキルを上げるには、実践練習しかない


私が、今までプレゼンをした回数は2000回以上にのぼります。プレゼンデビューは、1998年。株式会社ネットエイジというベンチャー企業で、学生インターンとして働いていたときです。まだ「インターネット」という言葉をほとんどの人が知らなかった時代に、ホテルの宴会場を、ホームページ上で、3D表示で紹介するシステムを、販売することになりました。しかも、営業担当は私ひとり。


営業経験のない私が、インターネットをしらない人相手に、システムのプレゼンをする……当然、うまくいくわけがありません。最初の頃は、本当に苦労しました。


めげながら営業の場で試行錯誤し、100社以上の顧客に対して何度も何度も、同じ商品についてプレゼンを繰り返し、売り続けるうちに、プレゼンのコツがわかってきたのです。プレゼン力は、一度身についてたらこっちのものです。最終的には、ネットエイジの売り上げの85%を、ひとりで売り上げるようになりました。


また、こんなこともありました。卒業後に就職した会社で、私が提案した「育児休業者の職場復帰プログラム」を取締役会で提案することになった時です。この会では、部長クラスの人がプレゼンするのが普通なのですが、当時の上司は、「小室さんが自分でプレゼンしなさい」と、まだ入社2年目の私にチャンスをくれたのです。 


さらに彼は、周囲の人に「彼女が上手にプレゼンできるように、特訓するように」と命じました。特訓はつらいものでしたが、緊張しながらも何とかやりとげた役員プレゼンは、その後も、私とって大きな自信になりました。


これらの経験から私が得た教訓は、「プレゼンスキルを上げたいのなら、実践で場数を踏むこと」です。


プレゼンがうまくなるには、たくさんの本を読むより、何時間研修を受けるより、実践練習をすることが大切です。用意してある原稿がいくら素晴らしくても、練習なしで挑むとボロボロになってしまいます。場数を踏むことが、なりよりも重要なのです。

【第1章】 忙しくてどうしようもないあなたへ
【第2章】 残業をやめてみよう!
【第3章】 「忙しすぎる人」の悪い習慣
【第4 章】 周りを巻き込んで、時間短縮!
【第5章】 仕事時間が半分になるスーパー時間術
【第6章】 プライベートを充実させる時間管理術
【第 7章】 小室流!「四足のわらじ」を履く私の時間術

結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1)

結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1)