第488冊目 夢をかなえる勉強法 伊藤真/著

夢をかなえる勉強法

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「耳に入る言葉」を気をつける
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私の口癖は、「やばれできる、必ずできる」である。


この言葉は小さいころ、私の父親がよく言っていた。私もしょっちゅうこの言葉を自分に言い聞かせ、さまざまな壁を乗り越えてきた。


口に出して言う言葉はプラス思考のものと、私は決めている。


「言霊」という言葉があるが、それは言葉には目に見えないエネルギーが宿っていると信じられているからだ。


結婚式で言ってはいけない忌み言葉があるのも、昔から言葉に宿る不思議な力を人々が経験してきたからに違いない。


言葉には、目に見えない自分の潜在能力を形にするエネルギーが秘められているのではないか。


「やればできる、必ずできる」と言い聞かせることによって、自分の中で不安に思っている気持ちのスイッチが切り替わる。「いや、できるんだ」とプラスの方向にエネルギーがギュッと集約され、力になっていくような気がする。


それに何度も繰り返して言っているうちに、自分自身がだまされて、その気になる効果がある。


スポーツ選手が「おれにはできる」と言いつづけながら集中力を高めているシーンをよく見かけるが、あれも自分の意識をそちらの方向に向け、エネルギーを集約しているのではないだろうか。


また言葉に出すことによって、周囲の助けも得やすくなる。周りに何をしてほしいかが明確になるからだ。「やればできる、必ずできる」と思いを伝えれば、まわりにいる人たちの有形無形の援助を受けやすい。


よく学生たちに言うのだが、否定的な言葉を使う人のそばに言ってはいけない


「こんなの、やっても無駄だよな」と愚痴っぽく言う友達には近づかないにかぎる。


塾生のご両親にも、「そんなことをやっても受からないよ」とか「あんたみたいな子が受かるわけはない」とかぜったいに言わないでほしいと言っている。


マイナスの言葉を聞いていると、知らず知らずのうちにマイナスの想念が蓄積する。


言葉は耳から入る。耳は脳に近い。音になって耳から脳に入る言葉は、潜在意識や記憶となって脳に定着するだろう。だから言葉は否定的なものより肯定的なものがいいに決まっている。


耳に入る言葉はプラスの言葉しか入れないようにする。自分で話すのもプラスの言葉だけにする。


「やればできる、必ずできる」と言いつづけてほしい。


そして努力を続ければ、いつかは必ず夢がかなうはずだ。


あなたに全ての良き事が雪崩のごとく起きますように♪


サリー       (CCCD)

サリー (CCCD)

今日の名言


「若い人は時間が無限にあるとおもっているのかもしれませんが、人間の時間にはかぎりがあります」――安河内哲也


目次

第1章 いちばん大切なこと(「大量の問題をこなす」のは最悪の勉強法
「全体像」を把握するために、まず目次をコピーする ほか)
第2章 勉強のコツをマスターする(イチローが素振りにこだわるのはなぜか?
自分で自分に講義する「セルフレクチャー」の効用 ほか)
第3章 挫折しそうになったときの対処法(スランプになったら、おめでとう
不安要因はすべて紙に書き出してみる ほか)
第4章 勉強すればするほど人は磨かれる(「小さな成功体験」があったから今がある
中学三年の独り暮らしで見えてきたこと ほか)
第5章 夢をかなえる思考術(人生最大の悩みをどう乗り越えたか
夢をかなえるには「大きな力」の助けが必要 ほか)


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