第659冊目 夢をかなえる勉強法 ポケットブック 伊藤真/著

夢をかなえる勉強法 (ポケットブック)

夢をかなえる勉強法 (ポケットブック)

「もう終わり」と思ってから、あと5分粘る


勉強で大切なのは、最後のもうひとふんばり、最後のしぶとさである。ダメだと思ったところからいかに頑張れるか。それこそが合否の分かれ道になる。


伊藤塾の塾生を見ていても、最後のひとふんばりのできる人が受かっている。司法試験は1点差の間に1000人の人間がひしめく激戦だ。


たった1点の差。その間に1000人もの人がいる。入学試験やほかの試験でも同じだろう。1点差で落ちる人が必ずいる。1点が大きく結果を分けてしまうのだ。


最後の最後でその1点をもぎとれるのか。たった1点に泣くのか。最後のもうひとふんばりが雌雄を決する。


最後のひとふんばりをつけるには、あと5分頑張ってみる習慣をつけるといい。


今日はここまでやった。もう休もうと思ったときから、あと5分頑張ってみるみだ。


もう今日はダメだと思ったところから、あともう1ページ、あと1問解いてみる。


その気力が最後のもうひとふんばりになる。


シドニーオリンピックで金メダルを獲得したマラソン高橋尚子選手は、最後のひとふんばりが違った。並の選手と彼女を分けるのは、最後のしぶとさ、頑張りだ。普通の人が走っても限界なのに、そこからもう5キロふんばって、限界に挑戦する。


そういう訓練を積んでいるから、本番で結果を出せるのである。


本試験というのは、もうダメだと思ったときからが勝負になる。


「もうできない」「こんな問題は解けない」と思ったときからどう頑張るか。1点差に泣くか笑うかは、いつもの勉強のラストから5分、最後の最後にふんばれる「ふんばり力」にかかっている。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


目次


第1章 いちばん大切なこと(「大量の問題をこなす」のは最悪の勉強法
「全体像」を把握するために、まず目次をコピーする ほか)
第2章 勉強のコツをマスターする(イチローが素振りにこだわるのはなぜか?
自分で自分に講義する「セルフレクチャー」の効用 ほか)
第3章 挫折しそうになったときの対処法(スランプになったら、おめでとう
不安要因はすべて紙に書き出してみる ほか)
第4章 勉強すればするほど人は磨かれる(「小さな成功体験」があったから今がある
中学三年の独り暮らしで見えてきたこと ほか)
第5章 夢をかなえる思考術(人生最大の悩みをどう乗り越えたか
夢をかなえるには「大きな力」の助けが必要 ほか)


今日の声に出したい言葉


ほどんどの人は、何が欲しいのかを考えない。その結果、つまらない人生を送る。――リチャード・コッチ

 

編集後記


今日、帰宅途中に野生の2匹の鹿を見ました!


公園の裏山のそばで目撃してしまいました。お互いの気配に気づいた私たちは足を止め30秒間見つめ合っていました。30秒間が5分くらいに感じられるほど長く時間が止まったようでした。


見つめ合って15秒たったときに「これは写真を撮らなければ!」と思いiphoneを取り出し、高速で電源を入れました。


すると2匹の鹿は、起動する5秒前に、軽やかなステップで公園の裏山に帰っていきました。


アインシュタインの「可愛い女の子と1時間一緒にいると、1分しか経っていないように思える」の言葉の意味がよく分かった1日でした。


夢をかなえる勉強法 (ポケットブック)

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