第660冊目 人生を思い通りに変える51の質問 谷原誠/著

人生を思い通りに変える51の質問

人生を思い通りに変える51の質問

今回、成功するには、何をすればよかっただろうか?
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仕事でミスをしたり、企画が通らなかったり、プレゼンがうまくいかなかったり、あるいは試験に合格できなかったり、と、そんなとき、私たちは、「なんで私はこんなにダメなんだろう?」と自分を責めることがあります。


私も過去、大切な証人尋問で下手な質問をしてしまい、そのせいで証人が私の依頼者に不利な証言をしてしたったことが何度もあります。そんなとき「どうして私はあそこで不用意にあんな質問をしてしまったのだろう?」と嘆いたことがあります。


しかし、これはタブークエスチョンです。


「反省することは大切じゃないか」


そう反論されるかもしれません。もちろん反省は必要です。しかし、反省と、自分を責めることとは同じではないと思います。反省は、自分の過去を顧みることですが、それは、2度と同じ過ちを繰り返さないこと、次回成功すると、を目指して行うものです。


しかし、「なんで私はこんなにダメなんだろう?」と質問してしまうと、自分を責めることに主観が置かれてしまい、失敗の原因究明や、将来の成功へのステップに思考が向きません。どんどんネガティブになっていってしまうのです。私もこの質問を自分にした時、などマイナスなことばかりが頭を駆け巡ってしまいました。


では、人生を思い通りに変えてゆくには、この場合、どのような質問をすればよいのでしょうか。たとえば次のような質問が考えられます。


「今回のようなミスを防ぐためには、どのような準備をしておけがよかっただろうか?」
「現場での判断は、どのような判断をすればよかっただろうか?」
「どのような知識を身につけておけばよかっただろうか?」
「プレゼンを成功されるためには、どんな調査をし、どんな準備をしておけばとかっただろうか?」
「資格試験に合格するレベルは、どんなレベルで、現在の自分との差はどのくらい開いているだろうか? その差を埋めるには、どうしたらよいだろうか?」
「この企画が通るための条件は、どのようなものだっただろうか? 今回の企画で足りなかったのはどこで、企画で通すためには、何を備えておけばよかっただろうか?」


このような、常に前向きな質問が、人生を思い通りに変える質問による反省です。


ただ単に「なんで私はこんなダメなんだろう?」と自分を責めるだけでは、ただ自分が落ち込むだけですし、失敗の原因も、将来どうしたらよいか、ということにも思考が向きません。そうではなく、あくまでも未来をみつめ、失敗と積極的に関わってゆくことで、過去の失敗と決別し、人生に変化を起こすことができるのだと思います。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


目次


はじめに 質問で人生を変えた男の物語
第1章 自分を大切にするための11の質問
第2章 人生に変化を起こす10の質問
第3章 夢をかなえる11の質問
第4章 ピンチをチャンスに変える6の質問
第5章 愛される人になるための12の質問
あとがき ワクワクして生きるために、今日から何をはじめますか?


今日の声に出したい言葉


「人間は一般的に、同情をほしがる。子供は傷口を見せたがる。ときには同情を求めたいばかりに、自分から傷つけることさえある。おとなも同様だ――傷口を見せ、災難や病気の話をする。ことに手術を受けたときの話などは、事こまかに話したがる。不幸な自分に対して自己憐憫を感じたい気持ちは、程度の差こそあれ、だれにでもあるのだ」――アーサー・ゲイツ

 

編集後記


あなたどんなフォントを使っていますか?


私は今まで標準の明朝体を使っていました。はてなの人気記事漢字も使える手書き風の日本語フォントのまとめを見て、あんずもじの存在を知りました。


あんずもじを使ってみると、インターネットが文字を見ることが楽しくてたまりません。


文字が変わるだけで、無機質なニュースが恋文に変わったような感じです。


人生を思い通りに変える51の質問

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