第４８９冊目 信念の魔術 Ｃ・Ｍ・ブリストル／著 大原武夫／訳

信念の魔術

潜在意識をかためる

だから、そんなふうにして自分の欲求するものごとを表す簡単なことばや文句を、ひそかに、また声高く繰り返していると、しぜんに潜在意識をかためてゆくことになくわけです。どんな形式でやってもかまいません。が、要は自分の心に自分で暗示をすることになって効果が現れます。

潜在意識は非常に感受性が強いもので、ほうとうであろうとうそであろうと、また進取的のものであろうが敗北的なものであろうが、あなたのいうことはなんでもそのまま、まるのみにして心の底にかためてしまうものです。

ひとたびそれが潜在意識のなかに根をおろすと、全能力をかたむけて、そのことをそのまま世の中に実現するように働きはじめて、ついそれを人生の現実、社会の出来事にしてしまうのです。

自分の思いや望みを実現するために、潜在意識へ送りこみたいときには、できるだけ簡潔なことばでそれを表現するほどよろしい。たとえば、現在もし不幸な生活をしているとすれば、その願いは簡単に「私はしあわせだ」という積極的な表現だけでよろしい。それにはカードはいりません。ただ自分自身に向かって２０回か３０回そのことばを繰り返すのです。

「私は強い」……「私は幸福だ」……「私には説得力がある」……「私は親切だ」……「なにもかもいい」

などという簡単で建設的な言葉を繰り返していると、いつのまにか自分の心を持ちかえて、よい方向へ向けることができます。しかしその効果を長続きさせるためには、自分の欲求していることがらが現実のものとなって現れてくるまで、たえずこういう積極的なことばをいいつづけることが必要です。

あなたに全ての良き事が雪崩のごとく起きますように♪

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今日の名言

「良い習慣は、わずかな犠牲を積み重ねることによってつくられる」――デール・カーネギー

目次

1 私は信念をつかんだ
2 心とはなにか――その実験
3 潜在意識とは
4 暗示は力だ
5 イメージ描くこと
6 鏡が潜在意識を躍動させる
7 外界は心の投影
8 思いは実現する

信念の魔術