第490冊目 脳が教える!1つの習慣 始める力・続ける力 変わる力 ロバート・マウラー/著 本田直之/監訳 中西真雄美/訳

脳が教える! 1つの習慣

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「脳を目覚めさせる質問」をせよ
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こんな実験はどうだろう。あなたの会社のほとんどの人が車で通勤しているとして、あす、同僚に「駐車場で、きみの車のとなりに止めてあった車が何色だったか覚えている?」と尋ねてみる。同僚はおそらくあなたを変な目で見て、覚えていないと答えるだろう。翌日もその翌日も、同じ質問を繰り返す。


4日目か5日目になると、同僚にはもう選択の余地がなくなる――朝、車を駐車場に入れる際、変なヤツが質問してくることを脳が思い出してしまい、しかたなくその答えを短期間だけ記憶しておこうとする。


こうした効果は、海馬の働きによるものだ。海馬は旧ほ乳類脳のなかに位置し、どんな情報を記憶し、どんな情報を取り出すかを決定する。海馬において記憶する・しないの基準となるのが繰り返しだ。だから、何度も繰り返し質問すれば、脳はその質問に注意を向けて、答えを出そうとする。


質問の「きみの車のとなりに止めてあった車の何色?」は、命令の「きみの車のとなりに止めてあった車の色を答えなさい!」よりも生産的で、アイデアや解決策を生み出すのに役立つことがわかっている。


私は患者やコンサルティングをしている企業を観察した結果、質問は脳への働きかけにとても有効であることを知った。脳は遊びたがっているのだ!


質問は脳を目覚めさせ、喜ばせる。脳は、たとえばかばかしい質問だろうと奇妙な質問だろうと、質問を受け入れ、じっくり考えのが好きなのだ。


あなたにすべてのよきことが雪崩のごとく起きますように♪



変な人の書いた買ったら損する本

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今日の名言


「アダムはリンゴがほしかったから食べたのではなかった。禁じられていたからこそ食べたのだ」――マーク・トウェーン


目次

プロローグ 始まりはすべて「小さな一歩」
第1章 「一つの習慣」だけでうまくいく理由
第2章 小さな質問をする
第3章 小さな思考を活用する
第4章 小さな行動を起こす
第5章 小さな問題を解決する
第6章 小さなごほうびを与える
第7章 小さな瞬間を察知する
エピローグ 脳が教える!一つの習慣


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