第354冊目 練習3分でもっと上手に話せる本 新田祥子/著

  • 声のトーンを変える


声のトーンを変えることは、比較的簡単です。トレーニングに入る前に、自分の声をどのように変えたいのか、しっかりと意識してください。今よりも高めの声にしたいのか、低い声で話したいのか、変えたい声のイメージを明確に持ちます。


高めの声を出したい場合は、まず、お尻に力を入れてください。すると自然に背筋が伸びますから、今度は「高めの声を出すぞ」
と意識しながら、自分の声を言ってみてください。それだけで、声が高くなっていることに気づくと思います。

  • 文節で話す


文節を意識して話すだけで、自分も話すやすく、相手にとっても聞きやすい話し方ができます。文節とは、文章の間に「ネ」を入れて切ってもおかしくないところです。たとえば、「赤い花が咲いた」というのは、「赤いネ、花がネ、咲いたネ」の3文節から成り立っています。これを、「赤い、花が、咲いた」と文節を意識して話すのです。

  • 「間」をとって話す


「間」には、説得力を高める働きがあります。話すことに自信がない人は「間」を恐れますが、「間」をとらずに話している人の話はとても聞きにくいものです。


「間」をとるコツは、読点「、」のところで1回、句点「。」のところで2回数えると、ちょうどよい「間」がとれます。

  • 母音・子音をはっきり発音する


言葉のリズムが安定している人の話はとても聞きやすいものです。言葉のリズムとは、たとえば「こんにちは」という言葉のひと言ひと言が「こ、ん、に、ち、は」と一音一音がリズミカルに発音できていることです。


言葉のリズムを安定させるためには、母音・子音がしっかりと発音できていなくてはなりませんが、母音・子音がしっかりと発音できるようになると、リズムと同時に言葉の姿勢もよくなります。


言葉のリズムを整えるポイントは、ロボット言葉と文節で話す、を繰り返し練習することです。ロボット言葉とは、言葉の一音一音、リズムを刻みながら発音する方法のことを言います。


たとえば、「はじめまして」は「は・じ・め・ま・し・て」と母音の発音練習と同じように、「・」のところで一拍休みながら発音します。

はじめに 話し方を変えれば人生が変わる
第1章 仕事の「できる人」「できない人」は話し方で決まる
第2章 上手な話し方に変わる技術
第3章 人前で楽しく話せる話し方を身につける
第4章 聞き手の共感を得る話し方を身につける
第5章 あがりを抑え、落ち着いて話す話し方を身につける
おわりに トレーニングとマネジメントで必ず変わる!