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第3950冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-自分を知ることがキャリアデザインの基盤
スタッフを指導し、マネジメントも行うという介護リーダーの仕事たしかに大変なことです。自分はリーダーに向いていないのではとは、悩むこともあることでしょう。しかし、見方を変えれば、介護の仕事にリーダーの立場で携わることは、責任が大きい分、やりがいも大きく、自分の能力をさらに高めて成長できるチャンスでもあるのです。
このチャンスを最大限に活かし、自分の可能性を広げていきたいならば、漫然と日々の業務をこなしているだけではいけません。そのために非常に有効な手立てが、キャリアデザインを描くことです。
キャリアデザインとは、これまでの自分の職業人生を踏まえたうえで、仕事を通じて将来的に実現したい自分像、あるいは到達したいゴールを定め、そのゴールに向かう道筋の設計図をつくることです。
設計図をつくるといっても、決して難しいものではありません。自分の中で下図のような作業をしっかりと進めていけば、キャリアデザインが描き上がります。
描き方のポイントについて順を追って解説していくこととしましょう。
キャリアデザインを描くためには、まず自分のこれまでのキャリアを見つめ直すことが必要です。介護という仕事のキャリアの中で、どのようなことを学び、どのようなスキルを培い、どのような喜びや苦労があったのか、あらためて振り返ってみるのです。
キャリアを振り返るための効果的の問いとして、キャリア研究の代表的研究者エドガー・シャインとマイケル・アーサーがそれぞれに提唱した、次のような問いがあります。
シャインの3つの問い
①得意なことは何か?
②やりたいことは何なのか?
③何をしているときの自分に意味を感じ、社会に貢献していると感じるか?
アーサーの3つの問い
①強みはどこにあるのか?
②何かをしたいとき、なぜそれがしたいと思うのか?
③これまでどんな人とつながりをもち、どのようなにそのつながりを活かしてきたか?