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第3916冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-具体的でなければわからない
スタッフが仕事をしてくれない、言うことを聞いてくれないと感じる場合は、まずリーダー自身がどういう言い方をしているのか振り返ってみましょう。「もっとちゃんとやってください」「利用者さんを支えてあげて」「この書類は早く完成さえてね」というような言い方をしてませんか? これではスタッフは何を、どうやって、いつまでにやればいいのかわからず、戸惑うだけです。教えるときには「具体的な言葉や行動で示す」ことが一番大切です。具体的に示されて初めてスタッフは動くことができるのです。
具体的にする方法は、実際にその場でやってみせる、回数や時間を数字(3回、5時までなど)で言う、なぜその行動が必要なのかを説明する、誰でも見られる場所に書いて提示しておく、といったことです。
だめだよ、それじゃあ、しっかりしてよ
音楽レクの鈴を出し忘れましたね。必要物品のリストを作成し、漏れの湯むを確認しましょう
何がダメなのかを示すうえで、対策法をアドバイスしている
できるだけ急いでやってください。明日使うから
明日の午後の会議に必要な資料なので、明日の朝10時までに仕上げてください
次の委員会は重要だよ。日程、組んでおいて
次回の業務改善委員会には施設長も出席します。施設長の都合を確認し、10月15日から30日の間で日程を決め、参加者に周知してください
通常と違う注意事項を加え、期間を示している
指示・指導の不足が退職の理由となることも
介護の現場では、多くの人が短期間で辞めるといわれています。スタッフの顔ぶれが頻繁に変わる場合、新しく入ってきたスタッフを指導することは大変重要になってきます。よく観察して、特性や強みをとらえ、職場で力を発揮できるように指導育成していきましょう。
指導育成の基本姿勢
スタッフによく言葉をかける
スタッフをよく観察する
一人ひとりの特性をつかむ
スタッフの長所(強み)に着目する
スタッフに能力向上の機会を与える
常にスタッフを動機づけている
スタッフを公平・公正に扱う
スタッフとともに夢を語り合える
権威を振りかざさない
上司への報告を定期的に行う
人間的な相互信頼関係を築く