第3823冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

 

-情報の共有

 

 

職場の情報を「共有」するコミュニケーションも大事です。リーダーはスタッフに「ホウレンソウ」を徹底させ、必要に応じて確認します。また、ミーティングや会議は効率よく行い、要点をまとめて共有できるようにしまうす。

 

 

情報は大切な経営資源の1つです。たとえば「利用者の体調が急変した」「配置基準が変わった」などは、「知らなかった」では済まされません。リーダーはチームの情報共有ができているかどうか、意識しましょう。

 

 

チームに情報共有は重要だという意識が浸透していると、申し送りや記録をする場合にも、きちんと6W2Hの要素を入れたか、「伝えたつもり」で終わっていないかなどを考える習慣が身につきます。リーダーは、スタッフがノートに記録したものをときどき確認するとよいでしょう。

 

 

リーダーが独断で物事を決め、スタッフの考えや意見を聞かないでいると個々のスタッフのパフォーマンスもチームの活動も停滞してしまいます。また、現場経験が長い、年長である、専門性が高い職種である(看護師など)といった理由で、リーダー以外のスタッフが現場を仕切ると現場が混乱することがあります。それによってほかのスタッフが自由に発言ができなくなり、仕事が停滞する原因となりかねないからです。チームが停滞すると、不満を抱えたスタッフが辞め、代わりに新しいスタッフを入れるという状態が繰り返されるようになり、チームのコミュニケーションが図りにくくなり、目標の共有も難しくなります。リーダーはこうしたことでチームが停滞しないよう、スタッフが安心して能力を発揮できるチームづくりに努める必要があります。

 

 

そのために、チームワーク診断を行って、みんなで現状を把握しましょう。今の状態と、課題や問題点、改善点があることを、全員で共有することから始め、改善策を考えていきます。