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第３８２０冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-ほめ上手のリーダーがスタッフの意欲を引き出す
指導と言うと、「望ましい行動」がとれなかったときに行うものと思いがちですが、スタッフが何らかの「望ましい行動」を行ったときに、その行動をほめることも指導になります。その場で直接的な結果が出ていなくても、その行動自体がよいことだと認めることが大事です。ほめることはスタッフに小さな成功体験を実感させることです。スタッフは「この方法でよかったと感じ、次からは自信をもってその行動を行うようになります。それによってさらなる意欲を引き出す効果もあります。
ほめるときのポイントの1つは具体的にほめることです。リーダーはほめるつもりで「よくできましたね」と言っても、スタッフは何がどうよかったのかわからず、成功体験になりません。「今のあなたのやさしい声かけでいつもはトイレに行くのを嫌がっているAさん（利用者）が嫌がらずにトイレに行ってくれましたね」というように、誰に対して何をどうしたことがよかったのか、具体的にほめましょう。
また、ほめるタイミングを逃さないようにすることも大切です。午前中の行動について夕方にほめられても、スタッフはピンときません。その場ですぐにほめてこそ、スタッフの心に響くのです。
その際にほかのスタッフや利用者がいることは、むしろ好ましいことです。人前でほめられればスタッフ本人もうれしいですし、ほかのスタッフも「ああいう行動が望ましいのだ」と理解できます。利用者もそのスタッフに信頼感をもつことができます。そのためにもリーダーはスタッフの行動に目を向けておく必要があります。
