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第3747冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
指導というと、「望ましい行動」がとれなかったときに行うものと思いがちですが、スタッフが何らかの「望ましい行動」を行ったときに、その行動をほめることも指導になります。その場で直接的な結果が出ていなくてもその行動自体がよいことだと認めることが大事です。ほめることはスタッフに小さな成功体験を実感させることです。スタッフは「この方法でよかった」と感じ、次からは自身をもってその行動を行うようになります
それによってさらなう意欲を引き出す効果もあります。
ほめるときのポイントの1つは具体的にほめることです。リーダーはほめるつもりで「よくできましたね」と言っても、スタッフは何がどうよかったのかわからず、成功体験になりません。「今のあなたのやさしい声かけで、いつもはトイレに行くのを嫌がっているAさん(利用者)が嫌がらずにトイレに行ってくれましたね」というように、誰に対して何をどうしたことがよかったのか、具体的にほめましょう。
また、ほめるタイミングを逃さないようにすることも大切です。午前中の行動について夕方にほめられても、スタッフはピンときません。その場ですぐにほめられてこそ、スタッフの心に響くのです。
その際にほかのスタッフや利用者がいることは、むしろ好ましいことです。人前でほめられればスタッフ本人もうれしいことですし、ほかのスタッフも「ああいう行動が望ましいのだ」と理解できます。利用者もそのスタッフに信頼感をもつことができます。そのためにもリーダーはスタッフの行動に目を向けておく必要があります。
ほめるときのポイント
タイミングよくほめる
その場ですぐほめる。時間が経つと効果が低下する
具体的にほめる
どのようによいのか、具体的にほめる
人前でほめる
ほかの人の前でほめられると、照れて恥ずかしい気持ちがあるが、達成感も高まる。ほかの人への波及効果も出やすい
できて当然のこともほめる
指導役や先輩から見ると当然のことでほめるほどではないと思いがちだが、認めることで相手は満足感を得られ、やる気が出る