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第3716冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
人材育成については、リーダーになったばかりの人から次のような言葉がよく聞かれます。
指導育成といわれても何から始めればよいのか、まったくわからない。
自分がちゃんとできていないのに、人に教えるなんてできない。
人に何か教えたことなんてない。気が重い。
自分ではこのように言っていても、リーダーに選ばれたのは、これまで専門職としてがんばってきたこと、積み重ねてきたスキルなどが評価されたといえます。また、あなたのサービスで喜んでいた利用者が必ずいるはずです。
もし、あなたがいなくなったら
指導役のあなたがいくなると、ほかに教える人がいなくなり、そのスキルは職場の仲間に伝わらなくなります。その結果、施設・事務所のサービスは低下して、満足していた利用者が離れてしまうことも考えられます。
介護職には、気持ちのやさしい人が多く、マネジメント、指導育成などに強い苦手意識をもつ人も少なくないようです。しかし、経験を積んだり能力を高めてきた人は、どんな職種でも、自分のもつスキルなどを周囲の人に伝えていくものです。職業人として、素直に人から教わることは重要ですが、そのように学んだことを、また別の人に伝えることも職業人の重要な務めであると考えましょう。
教えるのが苦手という人は、自分の行っていることを言語化していないだけなのかもしれません。これまで、さまざまな介助をする。記録をとる、利用者の心身の状態を観察するなど、仕事が身につき、無意識のうちに行っていることでしょう。それを意識的に言葉にすることで、人に伝えることができるようになり、自分の自信につながります。言葉で言い表すこと(言語化)が教え上手になるための一歩になります。