第3647冊目 マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント: イライラ、ムカムカ、ブチッ! をスッキリ解消。怒りに振り回されないための30の技術 安藤俊介著

 

 

 

 

 

-イライラとしたときは笑顔を作る

 

 

人は誰でもうれしいことがあると笑顔になり、腹立たしいことがあると目元が吊り上がって険しい表情になります。人間の行動は感情に従っているものですが、逆に、行動が感情を動かすことができることがわかってきました。

 

 

心理学の「表情フィードバック」と呼ばれる仮説で、たとえば怒ったふりをしていると本当にイライラしたり、楽しくないときでも笑顔を作ることで明るい気分になったりすることがあります。先に表情を動かすことで、気分も連動して変わっていくのです。

 

 

意識して口角を上げる

 

 

そこでイライラしたときは、無理にでも笑顔を作ってみましょう。「怒っているときに笑おうと思っても、表情が引きつるだけでうまくいかない」という人が多いと思いますがコツがあります。

 

 

怒りを感じると、口元がへの字になりますが、意識して口角を上げてみるのです。最初は5ミリ程度で大丈夫。表情筋がゆるむことで、脳が「今、明るいことを考えた」と信号を出し、怒りの感情がすっと引いて冷静になることができます。

 

 

しばらく笑顔を続けていると、怒りが静まるだけでなく、ポジティブで寛容な気持ちなってきます。