第3645冊目 マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント: イライラ、ムカムカ、ブチッ! をスッキリ解消。怒りに振り回されないための30の技術 安藤俊介著

 

 

 

 

 

-10段階にレベル分けして記録していく

 

 

徘徊癖のある利用者への対応の事例も、衝動のコントロールのテクニックを使います。今回は「怒りの温度計」を使って、自分の怒りのレベルを測る、スケールテクニックという方法を使います。

 

 

私たちの暮らしの多くの尺度に囲まれています。たとえば予想気温を見て服装を決めたり、体温を測って風邪が治ったかどうか判断したりしています。

 

 

しかし怒りの感情は測る尺度がないため、自分の怒りの程度が判断できません。そのことが、怒りの感情のコントロールは難しいと思ってしまう理由のひとつです。

 

 

尺度がないなら自分で作って、怒りの数値化する練習をしてみましょう。イラッとしたとき、10段階でどのレベルか記録していきます。「怒りの温度計」の尺度を参考に、自分の感覚で決めてかまいません。

 

 

最初のうちは尺度が定まらず、レベル分けに迷うと思いますが、回数を重ねると定まってきます。同じ「イライラ」という言葉で表される怒りも、レベルに差があることに気づくでしょう。

 

スケールテクニックを続けていくことで、怒りを客観的に見ることができるようになり、冷静さを保てるようになります。