第3643冊目 マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント: イライラ、ムカムカ、ブチッ! をスッキリ解消。怒りに振り回されないための30の技術 安藤俊介著

 

 

 

 

-「問題志向」と「解決志向」

 

 

原因追及の手法と、解決に焦点を当てた手法

 

 

何か問題が起きたとき「なんでこの問題が起きたのだろう」という考え方と「どうしたら解決できるだろう」という考え方があります。似ているように見えますが、「なんで」は原因を追及するときによく使う言葉、「どうしたら」は原因よりも解決に焦点を当てています。

 

 

前者の考え方を「問題志向」、後者を「解決志向」と呼びます。

 

 

「どうありたいか」という未来をイメージ

 

 

「問題志向」は何が悪かったのか問題を列挙して、その改善方法を考えます。「過去」のことを中心に考えることが特徴で、生産現場での事故や医療ミスなど、因果関係がはっきりしている問題にはこの手法が向いています。

 

 

「解決志向」はソリューション・フォーカスト・アプローチともいいます。「どうなりたいか」という未来の姿をイメージし、そのためは具体的にどう行動すればいいかを考える、「未来志向」の手法です。

 

 

組織や人間関係のトラブルなどは「解決志向」で考えます。なぜなら因果関係が明確でないうえに「誰が悪いのか」という犯人探しをすると、かえって問題がこじれるからです。

 

 

怒りの感情のコントロールも「解決志向」で考えた方がうまくいきます。