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第3619冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか
-うまくできないこと、うまくいかなかったことに向き合い、教訓を学べる人
職業人として働いている人に、完璧な人はいない。どんなキャリアを積んでいる人であっても、うまくできないことはある。
一生懸命働くなかで、うまくいかないことがあったとしても、恥ずかしいことではない。もし、恥ずかしいことがあるとすれば、うまくできないことをできているかのように装ってしまうことだ。同様に、うまくいかないことから目を背け、それを認めないという姿勢を見せてしまうことである。
リーダー勝因が常々心がけなければならないのは、失敗に向き合う人の育成だ。取り組みとして有効なのは、一対一の面談の場で、部下・後輩に、次の二点について語ってもらうことだ。
一つは自分のキャリアを振り返り、「これはできている」「これは高いレベルでできている」という事柄を語ってもらう。
もう一つは、「残念ながらうまくできているとは思えないこと」「不十分だと思うこと」について、自分の言葉で語ってもらう。
うまくできていることに関して、さらに高いレベルでやり遂げるためにはどうしていくか、考えてもらう。できていないことについては、原因を考えてらもらったうえで、解決に向けて何をするかを考えてもらう。こうした取り組みを通して、失敗から教訓を学び、それを成長の糧とする職員の育成に努める。