第3672冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

①不十分な業務に関して正しい手順と方法を手本として見せる。

②見えたうえで、本人にロールプレイの形で実演してもらう。

③手順や方法に問題がある場合は、ピンポイントに修正点を指摘する。同時にどこをどう修正するか、手本を示しながら教える。

④十分なレベルができるようになるまでチャレンジしてもらう。

⑤できるようになったことを確認し、終了とする

 

 

このような取り組みを通して、着実に業務が「できる」状態になるようサポートしていく。

 

 

事務系の業務に関しても手順は同じだ。連絡ノートの書き方が不十分な場合は、まずお手本を見せる。続いて、本人に実際に書いてもらう。不十分なところは指摘し、修正するようアドバイスする。コツをつかみ、他の人に伝わる連絡ノートが書けるようになるまで、根気強く指導する。

 

 

指導の際のポイントは、まさに、この根気強くがポイント。急かすと相手は焦る。焦ると、うまくできることも、できなくなる。自信喪失の状態になり、学ぼうという気力が失せてしまう場合もある。そうならぬよう、「ゆっくりじっくり」を心がける。

 

 

指導に当たる際に、最も重要なのは、「どうしてこんなに簡単なことができないのか」という姿勢を絶対に示さないという点。少しでもその姿勢を見せると、相手は責められていると感じる。「育てたい」という指導者(リーダー職員)の思いが素直に受け止められなくなる。成長の妨げとなるので、「どうしてもこんなこともできないのか」という姿勢は厳に慎まなければならない。