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第3588冊目「権力」を握る人の法則
-イメージ作りに気を配る
どんな評判を形成したのか、細部にいたるまでよく戦略を練り、それにしたがって行動することが必要である。ジャーナリストのライアン・リッツァは、バラク・オバマがタフなシカゴ政界をのし上がっていく様子を記事にしているが、それを読むと、オバマが初めから政治家にとって有利なイメージ作りを心がけていたことがわかる。
「オバマは、政治家としての独自性を打ち出すために細心の注意を払っていた。サウスサイドの教会に足繁く通い、政治活動と同じぐらい評判の形成に気を配り、年長者にしきりに助言を仰いでいた。ジャドソン・マイナーを尊敬してはいたが、彼の法律事務所に就職する前には慎重に検討を重ねたようだ。政界に入る決心をした頃から自伝『マイ・ドリーム』を書いていた。そいて、最初の選挙とタイミングを合わせるように自伝を出版した」