第3555冊目 入社1年目の教科書 岩瀬大輔(著)

 

 

 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

 

 

-苦手な人には「惚れ力」を発揮

 

 

以前、ブライダル関係の会社の方に、社内の勉強会で講演をお願いしたいのですが、その方の言葉にユニークなフレーズがありました。

 

 

「なかなか結婚できない人は、惚れ力を磨け」

 

 

結婚相手に求める条件に固執して、あら探しばかりをしてはいけない。相手のどこか良いところを探して、そこに惚れる。それが「惚れ力」だそうです。

 

 

入社して間もない若手にとって、職場の人間関係は、社会のすべてに感じられても不思議ではありません。上司や先輩との関係がうまくいかないと、それが大きなストレスになることも考えられます。

 

 

人間関係をストレスにしない方法、それが「惚れ力」です。職場でも相手の良いところを見るようにしてください。苦手な上司、嫌いな先輩に対して、なおさら「惚れ力」を駆使するべきなのです。

 

 

多かれ少なかれ、誰もが人に誇れる何らかの経験を持っているものです。良いところもあるはずです。欠点は誰にでもあり、悪いところを見るときりがありません。

 

 

この上司は長いから苦手だ。そこで終わらせずに、その上司の豊富な経験と知識は勉強になるのではないか、と考えてみてください。そうすれば、頻繁に話を聞きに行こうと考えます。話が長いという欠点は、何か理由をつけて終了時間を決めてからミーティングに入れば解決できます。

 

 

この上司は頭の固い親父だから嫌いだ。しかし、軸はブレないしイザというときに頼りになる。そう考えれば嫌いな上司を避ける理由がなくなります。誰にでも必ず得意なところがあり、その部分だけを参考にすればいいのです。

 

 

嫌いな部分、苦手な部分は、単なる特徴と捉えればいいのです。その人にはどういう強みがあるのか。そう考えながら人とつき合ってみてください。