第3517冊目  FBI捜査官が教える第一印象」の心理学 ジョー・ナヴァロ (著), トニ・シアラ・ポインター   (著), 西田 美緒子 (翻訳)

 

 

 

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

 

 

 

-自覚度チェック

 

 

まわりの人は私をどんなふうに見ているだろうか?

私は自分自身をどんなふうに見ているだろうか?

私は同僚や顧客にとって(美人やイケメンという意味ではなく)魅力的だろうか?

私には市場価値があるだろうか?

私はまわりの人によい印象を与えているだろうか?

私にはまわりの人が不愉快に感じるようなことがあるだろうか?

私が真剣に変身を試みれば、いいことがあるだろうか?

 

 

正直に答えてみてほしい。自分自身の評価に確信がもてないなら、親しい友人に尋ねてみれば、たぶんどんなふうに見えてどんな存在か本心で語ってくれるだろう。誰にとっても、ときには背筋を伸ばすように、靴を磨くように、そして少しは体重を減らすようにと忠告してくれる親友が必要だ。

 

 

これらの質問への答によって、意欲をかきたてることができる。自分はなぜ就職できないのか、昇進しないのかと悩んでいるだけではどうにもならない。それは洋服がよれよれなせいだとか、お腹のぜい肉がだらしなく見えるせいだとか、率直に言ってくれる人などいないだろう。自分はマンネリに陥っている、まわりから尊重されていない、昇進が遅れていると感じるなら、変わることができる。

 

 

姿勢や身振りのように、驚くほど基本的で単純なことを変えるだけでも、目に見えて状況はよくなる。軍事訓練から戻った若い男女に明らかに見てとれる変化は、姿勢と動きかたのふたつで、これらについては前の章で説明した。身近にいる両親や友人は、若者たちの変身ぶりにすぐ気付いて感心するそうだ。同じ人間なのに、自信に満ちた動きかたによって、生まれたときから知っている人たちの見かたさえも変わる。制服のせいだけではない。若者たちの身のこなしが表現する、意志と威厳のせいだ。