第3155冊目 FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 ジョー ナヴァロ (著),‎ マーヴィン カーリンズ (著),‎ 西田 美緒子 (翻訳)


FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)


面接の場や、難しい問題を話し合っているような状況では、同調性があれば時間ともに両者が相手を模倣するようになる。参加者の間に調和がなければ、このような同調性に欠け、それがはっきりわかる。座り方はまちまちで、それぞれがバラバラな方法やトーンで話しているか、少なくともそれぞれの表現が、完全に異ならないまでも一致していない。同調性の欠如は効果的なコミュニケーションをはばむ壁になり、面接や話し合いの成功にとって大きな障害となる。


面接や話し合いで、こちらがリラックスして落ち着いているのに、相手がずっと時計を気にしていたり、緊張して動きの少ない(急速冷凍したような固まった)座り方をしていたりするなら、訓練を受けていない目にはすべてがうまくいっているように見えるかもしれないが、快適ではないことを表している。相手が話し合いの中断を求めるか、会話を終わらせる言葉を盛んに繰り返す場合も、不快感のサインだ。


明らかに、本当のことを話している人たちには快適さが表れるので一般的で、その場合には隠しごとのストレスも、不快にさせる後ろめたい知識もない。だからウソの可能性を探したいなら、不快のサインを――いつ、どのような前後関係で起こったか――探すようになる。