第3148冊目 FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 ジョー ナヴァロ (著), マーヴィン カーリンズ (著), 西田 美緒子 (翻訳)
- 作者: ジョーナヴァロ,マーヴィンカーリンズ,西田美緒子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: 文庫
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- 消えた唇、引きしめた唇、への字の唇
最近目にした国会で証言している人たちの写真で、どれも唇が消えてしまったように見えるから、それはストレスのせいだ。これは確信をもって言える。ストレスがあるとき(国会で証言するようなストレスなら)、唇が見えなくなるほど万国共通のサインはほかにない。私たちはストレスを感じると、無意識のうちに唇を隠している。
両唇を強く押しつけていると、まるで大脳辺縁系が、体の活動を休止して何も体内に入れるなと命じているようになる。その瞬間、私たちは深刻な問題に心を奪われているからだ。引きしめた唇は本当に不快な感情をはっきりと示し、その場ですぐに表に出る。その人が困っていて、何か問題があることを伝える明確なサインになる。快適な意味合いはめったにない。ただし、その人にごまかしの気持ちがあるわけではない。その瞬間に、ストレスがあるだけだ。