第2985目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


診断スケールを作成するときに、なぜ「自分がベストの状態」「最高のパフォーマンスを発揮している自分」をイメージする必要があるかについて補足しておきましょう。


人間は、1年365日、毎日よい状態を維持することはできません。落ち込むときもあるでしょう、気が乗らないことだってあると思います。


しかし、ベストの状態でなくても、何が何でもやらなくてはならないときはあります。そういうときに、自分のコンディションを上げる引き出しをつくっておくことが重要なのです。ベストな状態の自分を把握することで、そのイメージまで引き上げる、自分なりの引き出しをつくることができるのです。


例えば私の場合、気分が落ち込んだ状態でも、相手によい印象を与えたいときは、必要以上にフォーマルな服を身につけるようにしています。派手な色の服を着る人もいるでしょう、女性ならミニスカートをはく方もいるかもしれません。内面のテンションの低さを、見た目のテンションの高さで補うのです。


フォーマルな服を身に着けると背筋が伸びる。とか、明るい服を着ると気分まで明るくなる。と言いますが、そうして意識的に外見に変化をつけることで、感情をコントロールすることができるのです。


外見だけではありません。


気分がすぐれないときには、普段より声の抑揚を大きめにつけてみたり、アクションのレベルを多少上げることで、周囲に与える印象をベストな状態まで引き上げることができるでしょう。