第3099冊目 FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学 ジョー・ナヴァロ (著),‎ トニ・シアラ・ポインター (著),‎ 西田 美緒子 (翻訳)


FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

  • 美しさがもたらす配当は宿命ではない


それなら、誰もがジョージ・クルーニーやモデルのクリスティ・ブリンクリーのような容姿をもたなければならず、さもなければ失敗する宿命なのだろうか? どちらとも言えないというのが、その答だ。生まれつきの容姿に恵まれればすばらしいことだが、ここには大きな秘密がある。つまり、私たちは誰でも外見を磨くことができるのだ。何も目を奪うほど美しくなる必要はなく、ただ身だしなみを意識し、どう見えるかに細かい心配りをするだけでいい。


身だしなみを整えて清潔に保つとともにメーキャップなどを利用して外見に気をつかい、髪にも注意を向ければ、きっと違いが出る。テレビでイメージチェンジ番組が人気なのは、外見を整えるだけで変身を遂げられるからだ。アドバイスに従うと見栄えも気分もよくなり、それがプラスの効果を生み出す。素敵に見える人は――必ずしも美貌は必要ない――自分でも気分がいいと感じ、より多くの友人をもち、周囲に認められ、手にする機会も増える。だから大切なのは、美人コンテストで優勝できるかや映画スターになれるかではなく、自分の外見や着るもの、与える印象に気を配るために、何ができるかだ。


見栄えをよくする必要性を無視するのは賢明ではないが、ビジネスの世界では技能といった別の応訴で外見を超えることができ、周囲の人は外見に目もくれなくなる場合があることも覚えておこう。すばらしい態度を身につけ、誠実で親しみやすければなおさらだ。ただし、これらの点についてでさえ、周囲の人は私たちを目で見て手がかりを得ている。