第2986目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


また、診断スケールの各項目には、0から10までの目盛りがありますが、例えば「冷静」から「エキサイト」の項目のうち、「6」だけで常に暮らしている人はいません。誰でも絶対に幅があるはずです。その幅を活かすことが必要なのです。


フレンドリーで情熱的なあなたが必要とされるときもあれば、慎重で冷静で真面目なあなたが要求されるときもあるでしょう。TPOによって求められる印象はさまざまです。


自分のベストの状態とは異なる印象を演出することは、嘘や演技ではありません。誰もが自分の中に本来持っている要素の振れ幅です。いかにあなたが自分の幅を持っていて、それを自在にコントロールできるかの証明なのです。


あなたがベストの状態を基準として、悪いコンディションをカバーする引き出しを増やしていけば、振り幅を広げ、自分のコントロール下でTPOに応じて印象を使い分けられるようになります。


それこそがテクニックであり、自分の印象、パーソナル・インパクトを完全にコントロールするコツです。


その日の自分のコンディションを把握したうえで、いま、周囲に何が求められているかを敏感にキャッチし、その部分をトレーニングで強化してから、人前に出ていく習慣をつけるようにしましょう。試合前に練習をしないスポーツ選手はいないでしょう?


ほんのわずかな時間でOKです。「今日は何となく気分が乗らないから、普段よりプラス2ぐらい、オープンな印象でいこう!」などと意識して、準備をしてから外に向かうのです。