第2924目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

  • あるカリスマから別のカリスマに切り替えるだけでなく、いくつかのスタイルを取り混ぜることもできる。権威のカリスマに優しさを少々加え、集中力のカリスマに自信のある権威を吹き込む。オプラ・ウィンフリーは、1回のインタビューの中で集中力と優しさのカリスマを両方発揮し、さらにビジョンのあるカリスマを加えることもできる。


ビル・クリントン元米国大統領とバラク・オバマ米大統領はともに、ビジョンのある典型であり、権威のカリスマも感じさせる。しかし、集中力のカリスマに関してはオバマのほうが優れている。オバマと直接会ったことのある人々によると、彼は見るからに知性にあふれていて、やりとりしている相手が誰であれ、相手にじっと集中する。一方のクリントンは優しさのカリスマの達人であり、「途方もない共感力」の持ち主としても知られている。


カリスマのスタイルを選ぶ際は、自分の精神と感情の状態を確認すること。不安を感じているなら、自信を取り戻すまでは、権威のカリスマを目指すべきではない。集中力や優しさのカリスマのように、自信をそれほど必要としないスタイルから始めて、権威のカリスマへと少しずつ移行する。あるいは、時間をかけて自信を取り戻し、権威のカリスマを高める準備をしよう。