第2924目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)


カリスマのスタイルに自分を押し込める必要がないと同時に、自分にふさわしいスタイルを1つに限定する必要もない。本書で説明するカリスマのスタイルは、さまざまな要素がどのような場面に当てはまるかという例にすぎない。現実の社会では、そのときどきでスタイルを切り替えることもできる。より多くのスタイルを習得すれば、より融通がきくだろう。


さまざまな社会的状況に対応する能力は、カリスマの高い人に共通する特徴だ。パラマウント・エクイティのカリスマCEOとして知られるヘイズ・バーナードは、自分をどんな状況にも対応できるアーミーナイフだと思っている。彼はパーティーなどの会場を歩きまわりながら、相手に合わせて声やボディランゲージを意識して変える。社内でリーダーを選ぶときは、似たような対応力を持つ人を選ぶという。


このような対応力には、自分の性格のさまざまな側面を知り、それを表現することになれることが必要だ。人だ誰でも、優しさや権威を持っている。それぞれのカリスマのスタイルを練習すれば、少しずつ自然な振る舞いになるだろう。十分に練習を積めば、歯磨きと同じくらい簡単で当たり前になる。