第2686冊目 人生を思い通りに変える51の質問  谷原 誠 (著)


人生を思い通りに変える51の質問

人生を思い通りに変える51の質問

  • 余命6カ月だとわかったら、何をしますか?


あなたが、胃腸に不調をおぼえて病院に行ったとします。医師は、胃潰瘍だと言いますが、一応検査のために入院するように言われました。しかし、あなたなりに調べた結果、あなたが胃がんであり、しかも余命6カ月くらいだっとします。その状況で、あなたが死ぬ時までにやっておかないと後悔しそうなことは何でしょうか?


「死ぬときに後悔すること25」という本があります。緩和ケアという、主にがんの末期の患者の心身の苦痛を取り除く仕事をしている医者が約1000人の最期を見届ける中で、死ぬ直前の患者が後悔していたことを抽出した本です。その中には、死ぬ直前になって人生を振り返り、健康を大切にしなかったことを後悔している人、夢をかなえられなかったことを後悔している人、感情に振りまわされたことを後悔している人、会いたい人に会っておかなかったことを死ぬ間際に後悔している人などの話が載っています。


もし、あなたが今すぐ死んでしまうとしたら、何を後悔するでしょうか?


もし、後悔することがあったとしたら、後悔しないよう、今すぐ始めてみてはいかがでしょうか。


以前、「最高の人生の見つけ方」という映画を観ました。余命わずかと自覚した勤勉実直な自動車整備士と、大金持ちの豪腕実業家が、人生の最後に病院に一室で出会い、死ぬ前にやっておきたいことをリストにまとめます。それを「棺おけリスト」と呼びます。


そして、彼らは、棺おけリストをすべてクリアするために病院を出て、スカイダイビングをしたり、ライオン狩りをしたり、涙が出るほど笑ったり、と様々なことをし、そのたびに「棺おけリスト」を消していきます。しかし、その過程で、自分にとって最も大切なものは何か、という問題に直面んし、それを見つけてゆく、という感動ストーリーです。


あなたも余命6カ月だという前提で、「棺おけリスト」を作ってみてはいかがでしょうか。


他にも、黒澤明監督の「生きる」という映画や、「死ぬまでにしたい10のこと」という映画も、余命短いことがわかった主人公が、死ぬまでに何をするかを一生懸命考え、それを実行してゆく、とう物語です。自分に当てはめてみると、とても考えさせられますので、ぜひ一度ご覧ください。


その上で、自分の「棺おけリスト」を作り、それを実行していきましょう。


「こころのチキンスープ 愛の奇跡の物語」にスティーブン・レヴィーンの言葉として、次の言葉が載っています。


「もし、あなたが死を目の前にして、あと一本しか電話がかけられないとしたら、誰にかけますか?


どんな話をしますか?


さあ、いますぐ電話をかけてみてはどうですか」


電話1本でも、あなたを後悔から救ってくれるかもしれません。