第3277冊目 ゴール―最速で成果が上がる21ステップ ブライアン トレーシー (著), Brian Tracy (原著), 早野 依子 (翻訳)


ゴール―最速で成果が上がる21ステップ

ゴール―最速で成果が上がる21ステップ

  • 毎日一〇〜一五の目標を書き出す


何年もの間、私は一年に一度か二度、目標を紙に書き、折りに触れてそれを見返していました。これだけでも充分、私の人生には変化がもたらせました。そのころの私は、通常毎年一月にその年の目標を紙に書いていました。一二月にはそのリストを見返し、ほとんどの目標を達成できたことを確認しました。年の初めには到底実現できないだろうと思っていたことも、たいていは実現できていたのです。


その後私は、あることを思いつきました。一年に一度目標を紙に書くだけでもこれほど効果的なのだから、もっと頻繁にそれをやればもっと効果があるのではないか。この思いつきが、私の人生を変えました。


目標設定を勧める本はたくさんあります。一ヶ月に一度の目標設定を推奨するものもあれば、一週間に一度を推奨するものもあります。私が身をもって学んだことを言うならば、目標を紙に書き、見返す作業は、毎日行うことで最大の効果を発揮します。


では、その具体的なテクニックを紹介しましょう。


ノートを一冊用意し、肌身離さず持ち歩くようにします。毎日そのノートを開いて、自分にとって最重要の目標を、以前書いたものとはまったく気にせずに一〇〜一五書き出してくだだし。毎日これを実行しましょう。そのうち、すばらしい変化が起こってくるはずです。


初日は、目標を書き出すのに、おそらくしばらくの間熟考を重ねる必要があるでしょう。なにしろ大半の人は、自分にとって最も重要な目標が何かなど考えないまま一生を送るのですから。


二日目には、前日のリストを見ないで目標を書き出すことが比較的容易にできるしょう。そうれでも、一〇〜一五の目標には、内容や優先順位において何らかの変化が生じているはずです。前日に書いたばかりの目標が、翌日には消えていることもあるでしょう。それはそのまま二度と登場しないこともあれば、後により熟したときに再登場することあります。


毎日一〇から一五の目標を書き出してくいくうちに、自分の目指すものがより明確になっていくはずです。そのうち、リストの内容は毎日同じになっていくでしょう。むろん、環境の変化に伴い優先順位の変動はあるでしょうが、ノートに書く目標そのものは日を追うごとに不動になっていくはずです。


この時期、あなたの人生はすばらしい変化を遂げるはずです。あなたはまるで、滑走路を疾走するジェット機の乗り込んだ気分になることでしょう。私生活も仕事も、劇的に向上します。頭は冴え渡り、新しいアイデアが次々と湧いてきます。あなたの目標達成を助ける人や出来事が、まるで引き寄せられるようにやって来ます。あまりにも急激な変化に、もしかしたら戸惑うこともあるかもしれません。その変化は前向きなものですから、怖がる必要はありません。