第2508冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 眉毛は笑顔の一部です


「人相」の中でも、眉は、顔の印象を決定づける重要なパーツです。顔の造作の中でも唯一、手入れ次第で、すぐになりたい形に整えられる部分ですし、今の眉があなたの理想に合ったものか確認してください。


「ちょっと顔がきつく見られるな」と思う人は、角張った眉形を穏やかな半円を描くように、整えます。眉形から鋭角な部分を取り除くと、優しい顔つきに変わります。


逆に女性でも、仕事ができる顔やシャープな印象を装いたいときは、少しだけ眉山に角度をつけてください。


男性の場合は、濃くて太い眉が、強い意志を感じさせ、トップに立つ経営者などに向いている印象を与えます。眉の線が細い人は、眉墨(アイブロー)を使って、線を太くするとよいでしょう。


眉を描くときは、塗るように描くのではなく、1本1本の隙間を埋めるように描き足し、最後にブラシで地毛となじませると、自然な仕上がりになります。芸能人に限らず、政治家やエグゼクティブの方のポートレイト撮影や会見では、必ず、少し太めに眉を描くよう指導しています。真一文字ではなく、眉尻を少し下げ、強い意志と柔軟性を演出するためです。


眉が太くても、「への字」の眉は、決断力・行動力があり、何事も積極的にやり抜く印象を与えます。「への字」を意識しすぎて、極端に角度をつけると、困った顔の印象になりますので、眉山に合わせて、自然な「への字」になるよう余分な眉毛をカットするとよいでしょう。


目の位置が離れていたり、目が小さい人は、眉山を今より、外側に作ると、目の間が近づいて見えます。


スタンダードな整え方としては、男女ともに、まず口角と黒目の外側の端を通ったところを眉山にして、眉尻は小鼻の付け根と目尻を結ぶ延長線の交差点で止めます。