第2509冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 表情で気性も変えられる


人の気性は、やはり明るいほうが周囲から好感をもって受け入れられやすいものです。でも、明るい性格、ネクラな性格というのは、ほとんどが環境によって後天的に作られたものが大きく、先天的に持って生まれた性質は一部でしかありません。


例えば、同じ親から生まれた一卵性の双子であったとしても、かけ離れた環境で育つことにより、まったく違う人格を持つことになります。同じ親に育てられた兄弟でおも、出来がいいからと期待され、かわいがられて育った兄と、それに比べてあなたは……は言われて育った弟では、堂々とした自信のある顔つきの兄とひがみっぽい顔つきの弟、と印象が変わってしまいます。逆に、どんなにつらい境遇であったとしても、いつもにこやかにしていられれる人は、少々出来が悪くても愛嬌があるからといい印象を与え、自分もほがらかな気性に変わっていきます。


このように、環境が人を変えますから、意識して明るい表情を作り、笑顔を見えていくことで、後天的に自分を明るい性格へと変えていくことが可能なのです。


よく「笑顔美人」とか、「性格美人」という言葉がありますが、それは顔の造作ではなく、やわからい表情であったり、人をほっとさせる明るい笑顔であったり、その人となりが出ている人のことをさします。たとえ、顔のつくりが整っていても、きつい表情の人、いつも不平不満が多い人は、決して美人とは言えません。


男性も顔のつくりが整っているよりも、表情が豊かで「味のある顔」のほうが、その人の人生が凝縮されていて素敵だと思います。


目尻に深いシワが刻まれ、やさしさが滲みでているような表情は、包容力を感じさせて、好感が持てるのです。