第2504冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 自己演出から「パーソナルブランドへ」


なりたい自分に近づくためには、「小さな成功事例」を積み重ねることが大切です。ちょっとしたことで、人に褒められたり、「うまくいった!」と実感すると、自信がつき、気づいたときにワンランク上のステージに立っているものです。


前述しましたが、自分でルールを決めて律することで、それを継続することが、自分を向上させる方法です。「自分ルール」は、前向きになれるルールのことですから、修業のような苦痛を伴うものではありません。例えば、爪をいつもピカピカにしておこうとか、いつでも「ありがとう」と言えるようにしようなど、ほんの小さなことで、相手も自分も心地よくなれるルールを作るのです。


外見と内面は表裏一体で、脳を通じて繋がっているものです。外見を褒められたら、その日一日仕事のやる気が湧いたり、笑顔を意識していると、自然に人が寄ってきたり、頭で考えすぎて行動に移せないならば、見た目を変えて内面が追いついてくるほうが数段簡単な方法です。


外見から実行できる「自分ルール」を徐々の増やし、それが認められるようになると、それはあなたの「個性」になります。個性的な「魅せ方」を知っていれば、場面、場面でふさわしい装いも自然に演出できるのです。


そうして少しずつ自己演出できていることが積み重なって、最終的に自分を、ほかの誰でもない「パーソナルブランド」として確立できるでしょう。


なりたい自分を明確にイメージし、そこに近づくためには、まずは、ファッションを戦略的に自己演出してはいかがでしょうか。