第2814冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド  江木 園貴 (著)



メディア対応は、限られた時間に好きなことを語るスピーチとは違い、与えるべき情報を明確に伝えること、質問に的確に反応することが要求されます。ましてや、企業の代表として公の場に立つのであれば、自社のスポークスマンとして、あなた自身を自社ブランドに沿った装いで演出しなければなりません。もちろん清潔感があり、誠実で信頼できる人物象に加えて健康で若々しいといった印象作りは、会社の今後の発展を示唆するうえでも大切になります。


テレビやマスメディアを通して伝わる印象は、世論への影響力が大きいだけに、何気ないしぐさや言葉ひとつが批判の対象になりかねないリスクも伴います。


たとえこちらの思惑とは別の映像がメディアによって流されたとしても、一般の人々には映し出されたビジュアルがすべての情報となり、それが印象としてずっと残ることになります。


大企業のトップに限らず、人前で話すのが苦手という人こそ、ビデオ撮影を行い、まず自分の癖を見直すことから始めましょう。癖を知って見直すだけでも、メディア対応に限らず、会議やプレゼンテーションの場で、あなたの発言がより印象的に映るようになるでしょう。より魅力的な見せ方を知っていれば、いかなるシーンでも自信を持って臨めるものです。


第一印象をよくするということは、自分の強みと弱みを理解し、自己演出して、パーソナルブランドを確立させることなのです。