第2205冊目 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン カーマイン・ガロ (著), 外村仁 解説 (その他), 井口耕二 (翻訳)


スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

  • 自分がなりたいリーダーと同じように行動する


体全体が発する雰囲気やしゃべり方などどうでもいいと考えるのは間違いだ。UCLAの研究者、アルバード・メラビアンが表現とコミュニケーションの研究を行って書いた「非言語コミュニケーション」という本がある。


それによると、会話でもっとも大きな効果を発揮するのは言葉以外の部分だという。影響力が2番目に大きいのが声の調子やしゃべり方で、実際に話された言葉で3番目で影響力がもっとも小さい。


聴衆がスティーブ・ジョブズをすごい思い、リーダーとして信頼するのは、かなりの部分が彼のしゃべり方や立ち居振る舞いによるのだ。バラク・オバマ大統領も同じ。地域の世話役から地球で一番力を持つ人物へと階段を上がってゆく中で学んだもとっとも大事なポイントは、「常に自信を持って行動する」ことだそうだ。


人は他人について評価を下しつづけるものだが、評価の大勢は最初の90秒で決まってしまう。どのようにしゃべるのか、体のどのようなメッセージを発するのかによって、聞き手が幻滅するのか乗ってくるのが分かれる。スティーブ・ジョブズが人をしびれさせるほどのコミュニケーターであるのは、声としぐさも使って全身で表現するのだ。