第2200冊目 福祉・介護の職場改善 会議・ミーティングを見直す 大坪 信喜 (著), 株式会社 川原経営総合センター (監修


福祉・介護の職場改善 会議・ミーティングを見直す

福祉・介護の職場改善 会議・ミーティングを見直す

  • 作者: 大坪信喜,株式会社川原経営総合センター
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2013/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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  • 女性が8割を占める業界特有の問題


性労働者の比率が高いという福祉・介護業界の特徴です。労働者の男女比率は、だいたい女性が8割、男性が2割です。一般産業の男女比と比較すると、完全に逆転しています。


この女性比率の高さが、先に述べたスタッフの定着率の低さにも影響しています。


日本の社会では、家族の機能を維持するために、まだまだ女性に期待されている傾向が強く残っています。


そのため女性が結婚すると、「働かずに家にいてくれと夫が言うので、仕事を辞めます」、「夫が転勤になったので、赴任地についていかなければなりません」、「子どもができたので、仕事を続けられません」、「子育てに専念したいので、いったん仕事を辞めます」といったケースが増えます。


また中高年になると、「親の介護をしなくてはならないので、仕事を続けられません」という人が多くなってきます。


このように、家庭のライフサイクルが女性の仕事の継続をむすかしくしているという現実があります。


女性は昔から子育てや親の世話をする機会が多かったので、「命の性・育む性」と言われて、福祉・介護サービスには非常に適した素質を持っています。


また、細かいことに気がつき、男性が持っていない観察眼を備えている場合も多く、対人サービスには非常に適しています。


一方、組織的に何かを成し遂げるという傾向は男性と比べて弱い傾向があると言われています。