第2199冊目 福祉・介護の職場改善 会議・ミーティングを見直す 大坪 信喜 (著), 株式会社 川原経営総合センター (監修


福祉・介護の職場改善 会議・ミーティングを見直す

福祉・介護の職場改善 会議・ミーティングを見直す

  • 作者: 大坪信喜,株式会社川原経営総合センター
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2013/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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困ったタイプ――何も発言しない人


会議に出ても何も発言せず、下を向いて延々とメモを取っている人がいます。福祉・介護の職場でよく見かけるタイプです。


こういう人は、自分が何でその会議に出席しているのか、しっかり理解していないことが多いように思われます。目的はよくわかならいけど、出席するように言われたからその場にいるという意識なのです。


前にも述べたように、会議や研修に出席する際、その目的をしっかり伝えてもらっていない人たちは、極端に参加意識が低くなります。



したがって、会議開催通知を1週間前くらいには出すようにして、今回の会議の目的や議題を事前に通知しておくことで、全員の参加意識を高めておくことが求められます。


当時者意識にかけるタイプばかりだけでなく、なかには自分に自信がなくて、良い意見を持っていながらそれを発言できない人もいます。


ですから、ずっと黙ってメモを取っている人に対しては、直接指名して意見を聞いてみることです。場合によっては、1人ずつ指名して順番に意見を述べてもらってもいいでしょう。


また、意見が出にくい雰囲気がどうしても解消されない場合、いったん小グループに分かれて意見をまとめてもらう方法も考えられます。


筆者が講師を務める職員研修では、講義の後、必ずグループワーク、グループ発表をしてもらいます。発言に戸惑いや遠慮があった人も、小グループになると活発に意見が言えるようになるものです。