第２１９９冊目　福祉・介護の職場改善会議・ミーティングを見直す大坪信喜 (著), 株式会社川原経営総合センター (監修

「リスクマネジメント委員会」の実施ポイント

１Why――何の目的で行うのか？
利用者に対して安全・安心なサービスを提供するために、事故の防止策などを検討し、決定し、それを施設・事業所に根付かせることを目的に開かれます。

２What――何を決めるのか？　何を話し合うのか？
事故の防止では、発生した事故事例を分析し、その原因を究明し、同じような事故を起こさないように、現状の何をどう変えるかを決定します。

何か事故が起きると、当事者の意識や注意力、判断力、能力などが問題視されがちですが、個人の問題ではなく、組織・システムの問題として考えるべきです。

したがって、組織風土も含めた体制・システムを見直すことが重要なポイントになります。

事故を分析し、その原因を究明するためには、現場の知識だけでは不十分で、事故分析手法を学ばなければなりません。

最近では、業界団体主催の「リスクマネジメント研修」はどこも盛況です。こうした研修に参加した職員が内部講師となって、学んできた内容をメンバーに伝える勉強会などもやる必要があると思います。