第1219冊目 モテの定理 女心を知り、恋愛勝者になる究極の戦略【DVD付き】 [単行本] ぐっどうぃる博士 (著)


モテの定理 女心を知り、恋愛勝者になる究極の戦略

モテの定理 女心を知り、恋愛勝者になる究極の戦略


「ファッション」は、一瞬で個性を伝える「メッセージ」


ファッションは、短期的な価値の一つであり、142ページで紹介する「ショートカット」の1つともいえます。また、モテにおいて極めて重要で、それ故に多くのモテ本でも語られていますが、ここでは簡単に触れたいと思います。


ファッションは、モテにおいて2つの力を持っています。1つは「その人の見た目を良くする力」、そしてもう1つは「その人の考えや価値観、役柄を相手に伝える力」です。男性におけるファッションでは、特に2つ目が重要です。


僕が読んで面白いと思った書籍に、樋口康彦著『崖っぷち高齢独身者』(光文社)という書籍があります。これは、当時41歳の著者がお見合いパーティーに114回出席し、結婚相談所で68人とお見合いするうちにマスターしていった、それらの場でモテる方法が書かれた本です。その中で著者は、最初、私服で婚活パーティーに参加していました。休日くらいラフな格好をしたいというのがその理由です。ところが、私服をスーツにしたところ、女性から選ばれる度合いが高まったというのです。それは婚活という場では、スーツは「真面目できちんと仕事をしている人」という印象を与えたからだと思われます。知り合いの結婚情報サービス主催者は、「婚活パーティーにスーツを着ていくのは常識」と言っています。


ファッションはコスプレと考えてください。たとえば、我々が女性を見るときも、ケバい水商売系の服を着ている女性には、そのままそのイメージを持ちます。ブランドもののバッグを持ち、派手な服を着て、ネイルに凝っている女性を見れば、「贅沢が好きで、私生活遊びまくってそう。付き合ったら金かかりそうだし、わがままそう」などと感じるでしょう(しかも、それらの読みは高い確率で当たります)。


ファッションは、その人の価値観や考え方、ライフスタイルなどを一瞬で相手に伝えるのです。男性の場合、女性がどんな人であろうと、裸のすっぴんが可愛ければ、強く惹き付けられたりします。ところが女性は違います。女性は、ファッションから受け取るメッセージを極めて重要ととらえるのです。


最初に注意すべきは、モテない男性にありがちなのですが、機能的で、安い服装を何の考えもなく着ることはNGだということです。それをすると、女性から見て、最悪のコスプレになってしまうのです。これはバーコードハゲができる状況と近いのかもしれません。髪の毛の薄くなった男性が、ハゲを隠すために、左右から真ん中に寄せる髪型。日本の女性から最も嫌われる髪型の1つだと言っていいでしょう。今は絶滅の危機かもしれませんが、それでも一定数はまだいます。なぜ、彼らはわざわざモテない髪型にしているのか? 別に彼らも、わざと気持ち悪い髪型をしているのではありません。髪の毛が徐々に薄くなっていく中でそれを隠しているうちに、あるところまで禿げたとき、いつの間にかあの女性が最も忌み嫌うバーコードハベに変貌するのです。



それと同じように、安くて機能的な服装を何の考えもなく着るようになると、本人が意図しないまま、見事に「女性から一切相手にされないキモい男性」というコスプレができ上がってしまうのです。それはたとえば、アキバ系と呼ばれる男性たちに代表されるファッションになるでしょう。カバンは黒くて大きく、多くのポケットのある四角いものになります。目が悪い人は、ひどいデザインの眼鏡をしています。独身男性が本気で結婚相手を探すパーティーに講演を頼まれて、そこに来ている男性を観察することがよくあるのですが、その中の3〜4割は、その安くて機能的なモテないファッションをしています。


女性はそれを見て、「キモい」とか「怖い」と感じるのです。少なくとも性的な魅力は一切感じません。エンターテイメント能力の低い男性、センスのない男性、と感じます。


もしモテないなら、「服なんて裸を隠せば、どんなものでも構わない」とか「服にお金をかけるくらいなら、パソコンにお金をかける」などと考えないでください。服装は、短期的な価値をつくります。逆に言えば、これほど楽な投資はありません。「女性に支持される服」「センスのありそうな服を着る」、そうするだけで、あなたは前より何倍もモテるようになるのです。