第１１４９冊目 攻める！最短最強ビジネスマナー [単行本（ソフトカバー）]

株式会社クレスコパートナーズ (著)

攻める！最短最強ビジネスマナー

第一声のトーンを高くするメリットとは？

声でしかコミュニケーションできない、という電話の特性は皆さんもおおよそおわかりでしょう。しかし、現役ビジネスパーソンも含め、その特性ゆえに必要な対策や工夫がきちんとできている人はそう多くはありません。だからこそ、新社会人である今、電話応対の基本を身につけることで、まわりに差をつけることができるのです。

応対のテクニックは、実際の業務の中で繰り返し行いながら身につけていきますが、入社したその日からできることもあります。

それは、「第一声を明るく、はっきりした声にすること」です。

明るく、はっきりした声は、相手が聞き取りやすい上に好印象をいだきます。しかし、それだけではありません。第一声を高めのトーンではっきり出すと、その後、相手の用件に合わせて声のコントロールがしやすくなるのです。たとえば、クレームの電話だった場合、第一声で明るく出た後に声のトーンを落とすと、相手はこちらが神妙に聞いていると感じてくれます。また、ポジティブな電話なら、高いトーンのまま話すことで、相手のポジションさを継続させることができます。

第一声は、普段の自分の声とは違う「別声」にすべし、です。そのためには、姿勢を正し、率先して受話器を取るようにしましょう。意外に、そういったことも声に表れる＝相手に伝わるものだということをお忘れなく。