第1223冊目 はじめての人事考課100問100答 (アスカビジネス) [単行本(ソフトカバー)]黒川 勇二 (著)
- 作者: 黒川勇二
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2008/02/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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外見判断・印象判断
コンサルの仕事上、目標面接や職務面接の指導で管理職と部課員の面接に立ち会ったりすると、「若いのにしっかりしているぞ」とか「ずいぶんはっきり、意見を言うなあ」「入社して日が浅いのに鋭い見方をしている」と感心することが時々あります。
そう言った人の人事考課の点数を後で聞いたりすると、1次考課や決定も案外それほどでもなかったり、逆に悪い評価点だったりすることもあります。
考課者に詳しく聞いてみると、1次、2次も同意見で、実際の市議との具体例を教えてもらったりして、それも「なるほど」と思ったりします。
もし私がその面接だけで評価していたら、良い点数をつけていたかもしれません。
要するに外部のコンサルタント(私のことですが)などは、いわば「うわべ」だけしか見なくて、実際の考課などは出来ないのです。これはコンサルタントが評価の素養がないとかいう話ではなくて、立場上そんなものだということです。
現場をよく知らない、どちらかと言えば少し距離をおいた人が行う評価は、そのような傾向、つまり外見やある時点の印象だけで判断してしまう傾向があるということでもあります。
もちろん、そのことが考課対象者の別の本質を見抜いていたりすることも事実だったりするのですが、その面が実務の実態を離れて強調され過ぎるきらいがあります。
2次、3次、決定考課にあたる方は、そのような点に留意することが必要です。
直属上司である1次考課者などから情報をうまく取りましょう。その場合、1次考課者等の「意見」よりも「事実情報」をつかむことが肝心です。