第1222冊目  絶妙な「報・連・相」の技術 (アスカビジネス) [単行本(ソフトカバー)] 丸田 富美子 (著)


絶妙な「報・連・相」の技術 (アスカビジネス)

絶妙な「報・連・相」の技術 (アスカビジネス)


結論を先に、簡潔に!


上司がもっとも聞きたいことは、「結論」です。報告は、結論から簡潔に述べましょう。


上司が、報・連・相に対する不満を持つのは、「何をいいたいのかよくわからない!」ということです。途中経過をだらだらと報告すると、上司は例外なくイライラしてきます。


人は誰でも、頑張ってよい結果を出したときに、「自分がどれだけ頑張ったか」「どんなに苦労したか」をつい話したくなります。


しかし、上司は仕事の結果を聞いて、次の作戦を変更すべきかどうかを判断します。1分でも早く「結論を聞きたい」のが上司です。苦労話は、雑談の中で、あるいは終業後の飲み会の場などで聞いてもらいましょう。


たとえば、もしあなたがお客様からクレームを受けたとします。それが自分の責任でも起きたことではないとしたら、あなたは何から報告をしますか?


「○○部門がこういうミスをして、お客様からクレームがありました」という報告は、言外に「私は悪くありません」ということを伝えているように感じます。


しかし、上司がほしい報告は、「クレームが起きた」ことと「解決したのか、しないのか?」という報告です。


「すでに解決しましたが、お客様からクレームがありました」あるいは、「まだ、解決していないのですが、お客様からクレームがありました」という報告をするべきなのです。


また、ここで忘れてはならないことは、「結論とは事実である!」という点です。


「この仕事はうまくいきそうだ」「この商談は成約しそうだ」「とても感触がよかった」などの自分の感想は、上司の判断を誤らせることがあります。自分の意見や感想を伝えるときは、結論を述べた後「これは私の意見ですが、……」と一言くわえてから伝えましょう。