第1211冊目  接客サービスの基本とコツ (「ビジネスの基本とコツ」シリーズ) [単行本]福原 裕一 (著)



心のこもった挨拶をしよう


明るく気持ちのよい挨拶をするためのポイントは、まず笑顔を作ってから声を発することです。笑顔を作ると、自分自身の気持ちが明るくなって、声も明るくなるという効果があります。


笑顔を作るときは、口角を上げ、上の歯を出して、目尻を細く垂らすようにします。口角を上げても目が笑ってない、ということもあるので要注意です。毎日鏡を見て練習する習慣をつけるとよいでしょう。


目と口を通じたラインが「○」になるように意識すると、よい笑顔になります。


また、よい印象を相手に与えるためには、アイコンタクトが重要です。笑顔でお客様の目を見て挨拶をするのが鉄則です。言葉だけでなく、目と体をお客様に向けるように意識しましょう。


挨拶の声は、明るく元気よく出しましょう。このとき、語尾は短く上げます。「いらっしゃいませ〜……」という挨拶をよく耳にしますが、「いらっしゃいませッ↑」となるように声を出すと、ハキハキした印象が伝わります。


少し上向きに、遠目に投げるイメージで声を出すと、よく通る声になるはずです。


「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「失礼いたします」「申し訳ございません」「少々お待ちください(はい、ただ今)」


このような、お店で必ず使う挨拶は自然に出せるようにしておきましょう。挨拶に続ける言葉として、「この寒い(暑い)中、お越しくださいまして誠にありがとうございます」「たくさんのお荷物がある中、お越しくださってありがとうございます」などの言葉が出ると好印象です。


なお、お名前がわかる方に対しては「いらっしゃいませ、○○様」と挨拶したほうがよいでしょう。


初めてのお客様でも予約をいただいた場合にはお名前がわかるので、「○○様、本日はありがとうございます」のように挨拶をすると、さらに好感度アップです。



基本の挨拶用語
いらっしゃいませ
ありがとうございます
おかげ様で
もしよろしければ
かしこまりました
少々お待ちください
失礼いたします
申し訳ございませんが
恐れ入りますが
差しつかえなければ
お待たせいたしました
はい、ただ今