第1136冊目  なぜあの人は人前で話すのがうまいのか [単行本]中谷彰宏 (著)


なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか


話の「入り方」と「終わり方」だけ、事前に決めておく。


スピーチの時、これで入って、これで終わるということだけ決めておけば、安心です。


何から入るかが決まっていると、余裕をもって壇上へ行けます。


壇上へ行ってから、何から話そうと目が泳いでしまうと、流れに乗れずに、うまくいきません。


終わりを決めておかないと、壇から下りられません。


壇上へ出てから終わりを考え始めると、終われなくなります。


たとえ30秒の短い話でも、入りと終わりは決めておくと、安心です。


そうすると、あとは流れです。


あれもこれもと話を広げてしまうと、伏線を張ることに必死になって、結末を言えなくなってしまいます。


まして、30秒や1分の話で、そんなことをやってはいけません。


聞いている人もあの伏線は何だったんだろうと、話の本筋を忘れて心配してしまいます。


丁寧に話そうとすることが、逆に不親切になるのです。