第1135冊目  スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 [単行本(ソフトカバー)]カーマイン・ガロ (著), 外村仁 解説 (その他), 井口耕二 (翻訳)


スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン


CEOか伝道者か


人前で話をすることについて、シスコのCEO、ジョン・チャンバースはずばぬけた自信と度胸を持っている。初めて見るとショックを受けるほどだ。まるで伝道者のように、聴衆の間を歩き回りながら話をする。壇上にいるのは、最初の1、2分だけ。ステージから降りて人々の中に入り、一人ひとりと視線を合わせ、知り合いを名前で呼んだりする。聞きに来てくれた人の肩に手を置くことさせする。ここまでできる自信と度胸が持てる人はほとんどいない。


チェンバースのこの自信は、何時間も真剣に練習をした結果である。だから、スライドに何と書かれているのか、すべて把握している。次に何を言うのかもしっかりとわかっている。チェンバースのプレゼンテーションを見た人は、みな「驚き」の体験だったと言う。驚かれるプレゼンテーションをしよう。体の使い方としゃべり方に注意しながらくり返し練習するのだ。


ジョブズはしゃべり方の変化で緊張感、期待、熱気を作りだす。すごくいいプレゼンテーションにしようとどれだけがんばっても、最後のしゃべりが一本調子では台無しだ。そんなこと、ジョブズなら絶対にしない。