第760冊目 一言変えるだけで!もっと人に好かれる話し方 和田裕美/著

一言変えるだけで!もっと人に好かれる話し方

一言変えるだけで!もっと人に好かれる話し方

目次


第1章 話し方を変えて「人生」を動かす―愛されオーラをつくり出す小さな一言
第2章 「人づきあい」のきっかけをつくる―チャンスの神様の前髪をつかもう
第3章 嫌われている「クセ」に気づく―話し方で損をしている人
第4章 もっと「話したくなる人」になる―人に好かれる聞き上手のルール
第5章 自分の「リズム」を押しつけない―しゃべりすぎて失敗しないコツ
第6章 「自信」をもって話してみよう―人の心を動かす声と言葉


気持ちを明るくする「笑顔締め」の効果


話すのが苦手という人や、人とうまく関われない人は、あまり声を出して笑っていないことが多いのです。
また、おとなしいと言われる人も、面白くても「歯を見せて笑わない」人が多いです。


笑うことで、その場の空気もほぐれます。
笑顔を心がけたら、それだけで会話が進むようになります。


誰だって目を見て「ニコッ」とされたら悪い気はしません。
目が合って、サッと目をそれされたら、「嫌われている?」と相手は思います。
あなたは恥ずかしいかっただけなのに、大きな誤解をここで生んでしまうのです。


街でぶつかってしまって、「ごめんなさい」と言ったのに、相手に「ああ」とムスッとされたら、「なんかイヤな感じ」と思ってしまいます。
それを同じことをしてしまっているのです。
なんかイヤな感じになるのです。


私は、人の表情をかなり研究しているのですが、楽しいか楽しくないかわからない人や、なんかイヤな感じと思ってしまう人の表情を見ると、やはり笑っていないのです。
笑っても一瞬、それも歯をあまり見せずに、「ふっ」くらいです。
口を綴じているので、鼻から空気が出ます。だから相手をバカにしていえるような態度にもなるのです。


笑顔は表情の習慣、表情筋を、今までどれくらい使ってきたかなどの原因で、自分の顔にべったりと張り付いていきます。
きれいとか、かっこいいとかいう顔の造作よりも、その人の「人柄」を映してしまう鏡です。


さらに笑顔をつくることによって気持ちも明るくなるので、心の状態も変わってきます。
だから「笑顔」がなかなかできない人は、毎日、鏡の前で「ニーッ」と、トレーニングするといいと思います。

なぜ笑顔だけで、態度まで変わるのか?
それは、笑顔は自分にスポットライトをあてるスイッチの元だからです。
笑顔になって瞬間に、自分に照らすスポットライトのブレーカーが上がるのです。
そうしたら同時に、他のライトも一斉に、自分にパーッと明かりをあててくれるのです。
そんなイメージです。


逆に言えば、ブレーカーが落ちていたら、他のところのスイッチを一生懸命押しても、ぜんぜんつかないんです。
とにかく笑顔を定着させるために、よく鏡を見て笑うようにしてください。
笑顔の意識は鏡を見るところからです。


さて、私のオススメは、「笑顔締め」です。


自分が何かをしたら最後に「ニコッ」とするのです。これを習慣にしてしまうのです。


「私は和田と申します(ニコッ)」
「渋谷までお願いします(ニコッ)」
「この書類を明日までに出しておいて(ニコッ)」


終わりよければ……なのです。
やってみてくさだい。他の問題がどの程度かによりますが、好感度だけを考えると、「すべてよし」に近いことになります。


そして顔には一〇八つの筋肉があって、そういう顔になる練習をしていると、筋肉が、その形をだんだん覚えてくれるので、顔そのものが変わってきます。もちろん魅力的に。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


手作り姿見 xa0587

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今日の声に出したい言葉


一歩目を踏み出せば、二歩目の行動までのスピードは、一歩目のときより強くなる。二歩目よりも三歩目の方が速く、三歩目より四歩目の方が…。これがやる気のメカニズムです。――吉井亮介

 

編集後記




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